キッカケ
もし今アナタが誰かに対してムカついていたとするなら、その相手は単に「ムカつく」というキッカケを与えてくれたに過ぎない。
例えばアナタが男に騙されたとする。
過去に騙された経験が無ければ、「こういう人もいるのね、気を付けなきゃ」くらいに感じるかもしれないが、過去に何度も騙された経験があれば、「男ってみんなそう」という印象が定着し、今の相手に対し過去の男への怒りもプラスされている。
なので、この例で言えば「今絶望の真っ只中にいるのはコイツのせいだ」と感じているその相手というのは、「絶望のキッカケ」に過ぎない。絶望に至ったのはその相手のせいだけではなく、過去の経験や、更に深く考察するなら、育った環境など諸々から成っている。
喜びも悲しみも、あらゆるものがそうなのだ。