ずっと戦い続ける
この時代に生まれ、いわゆる一般的な家庭で育てば、まず間違いなく戦い続ける一生を送る事になっている。
早ければ小学校の受験。
合格する者もいれば不合格の者もいる。
「合格すれば勝者であり、不合格は敗者」の図式が想像できるだろう。
合格する者が「正義」。
いつしかそんな錯覚まで見せられる事もあるだろう。
不合格になった者は気付きやすい。合格・成功=正義ではなかったと。勿論最初は不合格の自分を正当化する為かもしれない。だが、やがて本当の意味で知る事に繋がる。
私自身もこれまで試験というものにおいて特にま不合格になった事はないが、試験以外、例えば何かのスポーツや家庭の貧富などでも気付く者もいるかもしれない。
とにかく全て順調に、合格して、常に負けない事、金と地位と名誉を得て、人といかに上手くやっていくか、それこそが「正義」というような、変な価値観は手放しても何も問題は無い。
なるべく「間違わないように」生きる、子を育てる。その思想自体がそもそも「間違え」ているのだ。
正解も不正解も無い。
「間違えた事が無いように生きてきた人」であっても、いづれ気付く。このように生きてきた私の人生は一体何だったのかと。